コールハーン好調 コロナ後需要捉える 履き心地+きちんと感

2023/09/04 06:27 更新


 「コールハーン」が好調だ。日本での23年5月期売上高は過去最高となった。カジュアル、スポーツ、ライフスタイルカテゴリーが幅広く支持されたほか、「コロナ後」の通勤需要の復活を捉え、ドレスシューズなどの販売も良い。コールハーンジャパンゼネラルマネージャー兼アジアパシフィック・バイスプレジデントのライアン・ハート氏は、「仕事時も休日も、何かを実現しようという際に、自信を後押しするアイテムとしてコールハーンが消費者に注目されている」と話す。

(杉江潤平)

 コロナ禍では、ゴルフシューズやスニーカーなどのカジュアルシューズの販売が伸びたが、感染状況が落ち着き、外出機会が増えるとともに、ドレスシューズが伸長。売り上げを押し上げた。

 特にスニーカーを履き慣れた消費者には、軽量でクッション性や屈曲性を備えながら、オックスフォードやローファーといった見た目の〝きちんと感〟を持つ点が好まれた。定番「オリジナルグランド」の独自ソールは、タンポポ由来のゴムを30%含有しており、「〝環境に優しいシューズ〟という面も、日本のお客様に興味深い印象を持たれたかもしれない」(ジャパン社)と見ている。

 若年層など、新たな客層も開拓している。20年12月には、原宿のキャットストリート沿いに新コンセプトストア「コールハーングランドショップ」を開設。アート色の強い店内で最新コレクションを紹介するとともに、接客を介さずに詳細な商品情報にアクセスできる販売手法などを採り入れ、購買を促している。

 コールハーンはフットウェアやバッグなどを手掛けるパフォーマンス・ライフスタイル・ブランド。日本は世界で2番目に大きい市場で、公式オンラインショップや80以上のショップを運営するほか、500以上の卸売店舗で展開している。

23年秋物で売れ行きの良い「オリジナルグランドプラットフォームウィングチップオックスフォード」


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