ワールドグループでジュエリーの企画・小売りを行うココシュニックは、デビューから12年となったオリジナルブランド「ココシュニック」が、既存店売り上げの前年実績超えを続けている。10K、18Kイエローゴールドを中心としたトレンド感のあるジュエリーが20代半ば~40代半ばの女性に広く支持されている。前期は既存店売上高を前期比15%増と大きく伸ばし、今上期も2~2.5%増と前年実績を上回り、堅調に推移。06年にオープンした複数の店の現在の単店売り上げは、初年度売り上げの8~10倍の規模に拡大し、しっかりと顧客をつかんでいる。
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一方、デビュー10年を機にブランドが一定のポジションを確立したと見て、販路や商品の幅を少しずつ広げ、新たな顧客開拓にも取り組む。現在、店舗数は百貨店15店、ファッションビル・駅ビルに5店の計20店。主力である百貨店の既存店売り上げの引き上げに注力する一方、今後はファッションビル・駅ビルへ「年間数店舗ずつ出店し、3カ年で10店舗ほどに広げる」(田中英樹社長)計画だ。
デジタル関連の販売、販促にも力を入れる。ECはここ2~3年での成長が大きく、直近で前年比33%増の伸び。在庫の持ち方を見直すと共に、エントリープライスの商材を増やした効果が出ている。販促ではフェイスブック、インスタグラムを強化している。EC、SNS(交流サイト)共に実店舗への送客にも役立ち、オムニチャネル効果が出ている
商品はファッション性を重視し、月に1度は新作を入れることで店頭の鮮度を保ってきた。昨年は、ワンタッチで着脱できるバングルが大ヒット。また、これまで耳まわりアイテムはピアスがメインだったが、今春からピアス見えするイヤリングを導入したところヒット。耳まわりアイテムの売り上げ構成比は4割を占めるまでになった。今秋冬ではイヤリングだけで40型があり、今後も強化していく。
