【パリ=松井孝予通信員】スイスのリシュモングループ傘下仏メゾン「クロエ」はクリエイティブディレクター(CD)のナターシャ・ラムゼイ・レヴィの退任を発表した。ナターシャは、コロナ禍でファッション産業の方向性を熟考した結果、「自分にとってやりたいことを追求することに決めた」と述べた。同メゾンは後任と新組織は後日発表するとしている。
ナターシャは17年4月、クレア・ワイト・ケラーの後任として就任。コレクションに強さのあるフェミニンさを吹き込んだ。また、数少ない女性CDとして昨年は、仏イエール国際フェスティバルのモードコンペティション審査員長を務め、ヴォーグファッションフェスティバルでは女性クリエイターについての発言が共感を呼んだ。