働く女性を主な利用者とするサブスクリプション型の服レンタルサービス「ブリスタ」。約3年前に入社した齋藤智恵美さんは、前職を含めると十数年ほどEC運営に携わってきた。自社サイトに関する業務全般を担っている。
――サービスの特徴は。
働く女性を対象に、「アマカ」「ミラショーン」「23区」など約300のブランドの主にジャケットとワンピースを揃えています。利用者は経営者や大企業の会社員が多く、45~55歳が中心です。他社との大きな違いは、ポイント制です。お客さんは月々一定のポイントを購入し、手持ちから服に付けられているポイントを支払うことで服を借りることができます。今着たい服を自分で選べて、ポイント内であれば何着でも借りることができるという特徴があります。7日間や14日間などの短期レンタルも可能です。
――課題は。
レンタル前に実物を見ることができない点です。そのため、レンタルした人だけが書き込めるレビュー欄を設け、実際に着用した人の声をサイト上で見られるようにしました。着用シーンや身長、体形などを書き込んでもらうようにしています。その結果、新着商品よりもレビュー数の多い服の方がレンタルされる傾向にあります。
――力を入れているのは。
AI(人工知能)導入によるパーソナライズ対応です。24時間365日いつでも気軽にお客さんとチャットでやり取りができるように、24年12月からAIチャットボット「AIスタッフの葉月さん」のベータ版を導入しました。導入したばかりですが、顧客対応での利点だけなく、いつどういったシーンでレンタル需要があるのかがチャット履歴から明確になってきたので、今後に生かせたらと思っています。