バッグのバルコス、国内外で出店加速 タイに単独店開店

2017/05/01 06:10 更新


タイのバンコクにオープンした海外初の単独店

 バッグメーカーのバルコスは国内外で新規出店を加速する。オリジナルのレディスバッグブランド「ハナアフ」で今春、初の単独店をタイに出店し、今後ブランドショップの出店を進めていく。日本では、地方百貨店に新業態「バルコスショップ」も出店していく。

 バルコスは数年前から海外販売に力を入れ、折り紙のように折り畳んで形を変えられるハナアフをイタリアの展示会などに出展し、米ニューヨーク、イタリア・ミラノ、韓国、マレーシア、シンガポールなどの小売店に輸出している。

 今春にはタイ・バンコクの有力商業施設サイアム・ディスカバリーの1階に初の海外単独店を出した(=写真)。売り場面積は約40平方㍍で、販売代理店の地元有力ファッション企業エル・エム・アイが展開する。エル・エム・アイ向けに1億円(小売価格)ほどの商品をすでに輸出しており、タイで早期に単独店を15店にする計画。




 今後は「各国の現地企業と組みながら、ハナアフのコーナーやショップインショップを作る」(山本敬社長)考えだ。中国での販売も模索している。

 国内市場でも地方百貨店への販路を開拓していく。都心百貨店や商業施設にはハナアフなどの業態で出店しているが、「郊外の客層にも合うように、ベーシックなデザインに特化した」レザーバッグブランド「バルコス」を立ち上げ、1万円前後のレザーバッグを揃えた。

 バルコスと既存ブランドを複合したバルコスショップを出店する。昨年10月に天満屋米子店に約120平方㍍の1号店を出し、「売り上げは年間でも5000万円以上を想定している」という。



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