播州織産地の病院でファブリックアートを展示 玉木新雌と第1弾

2022/08/15 06:26 更新


利用者の心が和らぐ空間を作り、播州織の魅力も発信

 先染め織物の播州織産地にある西脇市立西脇病院は、院内に播州織を展示する。題は「地場産業・播州織の魅力を西脇病院で―『病院×ものづくり』特別展示」。病院利用者の心が和らぐ空間を作り、地場産業・播州織の魅力を市内外へ発信する。第1弾は、西脇市が拠点のアパレル玉木新雌が制作したファブリックアート7点。展示は12月23日まで。

 西脇病院が今年度から始めた「病院×ものづくり」事業の一環。地域との連携強化や市内外に向けた地場産業の魅力を発信するため、病院が所有する施設や設備などを有効活用する。継続的に企画・立案・実践する事業者を、播州織工業組合、播州織産元協同組合、兵庫県繊維染色工業協同組合の3組合から募集した。

 第1弾として、玉木新雌がオリジナルのファブリックアートを開発し、外来受付周辺に設置した。地域では播州織関連の仕事に従事していた人も多く、「生地に触れることで、患者のメンタルも前向きになるなど良い影響がある」として始めた。播州織の歴史や製造工程、特徴などを紹介する解説パネルも展示する。

 玉木新雌は、今回をきっかけに産地内の飲食店など、ファブリックアートを展示する場所を増やすことも検討する。「気軽にテキスタイルを見られる、触れられる産地」という観光資源としての活用を見込む。



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