デザイナーの芦田淳さんが死去

2018/10/22 18:02 更新


芦田淳さん

 「ジュン・アシダ」のデザイナー、芦田淳さんが20日死去した。88歳。葬儀は近親者で行われた。後日、お別れの会を行う予定。

 芦田淳さんは60年に高島屋の顧問デザイナーに就任。63年に妻の友子さんとテル工房を設立、これがジュン・アシダとなり、今年10月にメゾン創立55周年を迎えた。66年から10年間、皇太子妃美智子さま(現皇后さま)の専任デザイナーを務めた。

 注文服が主流だった60年代の日本にプレタポルテを広め、発展させることに貢献した。アトランタ五輪日本選手団のユニフォームのほか、多数の企業ユニフォームもデザインした。旭日中綬章、紫綬褒章、フランス共和国国家功労章オフィシエなど受章多数。著書もある。

 ジュン・アシダのデザインコンセプトは「エレガント&プラクティカル」。創立50周年を記念した展覧会は「エレガンス不滅論。」と題し、次女で「タエ・アシダ」のデザイナー、芦田多恵さんがアートディレクションして国立新美術館で14年に開催した。芦田淳さんがデザイナーとして歩み始めた当時のカリスマ、画家の中原淳一氏との出会いからアーカイブの展示、これからのエレガンスへの問いかけなどを様々な形で表現して見せた。



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