米アン、アセナ・リテール・G傘下へ

2015/05/20 06:37 更新


 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】ミッシー及び大きいサイズの婦人服専門店チェーングループのアセナ・リテール・グループ(ニュージャージー州マーワー及びニューヨーク)が婦人服専門店チェーンのアン(ニューヨーク)を買収することで両社が合意した。

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 取引は15年第2四半期に成立する見込み。両社の過去12カ月間の売上高は合わせて73億㌦以上となり、4900店以上を展開する大型婦人服専門店チェーングループが誕生する。5月15日の株式市場終了時のアセナの株価を基準とすると、アンの株主は取引成立時に1株あたり47㌦を受け取り、アンの株主らはアセナの株の16%を保有することになる。

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 アセナは、この買収によって今後3年間にもたらされるソーシングや物流などの相乗効果を年間1億5000万㌦と見積もっている。アンのケイ・クリル社長兼CEO(最高経営責任者)は、「アセナとの合併はアンにとって適切な次のステップであると自信をもっている。我々はこの取引によって、婦人服市場に焦点を当てたブランドを幅広く展開し、強固な経営基盤とパワフルな資金力をもつ、より大きな組織の一員となる」とコメントした。

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 アセナ・リテール・グループは、「レーン・ブライアント」「カシーク」「モーリセス」「ドレスバーン」「キャサリンズ」の婦人服ブランドと、ティーンの女の子向けの「ジャスティス」をもち、アメリカとカナダで約3900店を展開している。

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 アンは「アンテーラー」と「ロフト」をもち、アウトレットストアを合わせて1030店(1月31日時点)を北米で展開している。



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