青山商事の「スーツスクエア」は24年秋、レディスビジネスウェア「CIS.」(シス)を立ち上げる。「アメリ」などを手掛ける黒石奈央子ビーストーンCEO(最高経営責任者)をディレクターに起用し、若い女性の新規客獲得を狙う。
「働き方やビジネスウェアの変化で、トレンドに敏感な若年層の女性へ向けたブランドの必要性が高まった」(河野克彦執行役員TSC事業本部長)とし、20~30代に人気のブランドで実績を持つ黒石CEOとの協業に至った。
24年秋冬はフロントをウェーブさせたノーカラージャケットなど、ひねりのあるデザインで約30型を出す。ジレとショート丈のジャケットの重ね着など、これまでのスーツスクエアではなかった着こなしも提案する。価格は既存のドレスアイテムより数千円ほど高めに設定した。
9月からスーツスクエアの一部店舗(15店)と公式ECで販売する。インスタグラムで約29万人のフォロワーを持つ黒石CEOの知見を取り入れ、SNSでの販促を増やす考えだ。