AOKIは10月14日、戦略発表会を開催し、「パジャマスーツ」を軸にしたカジュアル領域の年間売上高を今後3年で100億円以上に引き上げる方針を打ち出した。コロナ禍で従来のビジネススーツの需要が落ち込んでいることを踏まえたもので、「小売業として店舗の対面接客でお客の声をすばやく企画に反映し、“ライフ&ワークスタイルのAOKI”を鮮明に打ち出す」(青木彰宏AOKIホールディングス代表取締役社長)考えだ。
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パジャマスーツはビジネスやリモートワーク、おうち時間、軽い運動、仮眠などが1着でかなう「パジャマ以上、おしゃれ着未満」をコンセプトに20年11月に販売開始し、累計販売着数は3万着を突破している。
購入客へのヒアリングでは旅行や授業参観など「想定以上に幅広いシーンで着用されている」ことがわかり、あらゆるシーンで着用・ドレスアップができる「新しい時代のカジュアルスーツ」としても訴求することにした。
21年秋冬はパジャマスーツの品揃えを前年比10倍に増やし、マーケティングを拡大する。
パジャマスーツとして初のテレビCMを放映するほか、デジタル媒体でのインフルエンサー、SNS、動画広告を活用するほか、チラシやDMなどアナログも組み合わせ、「日本全域・全国民に認知を広げる」。
また、ベルギーサッカー1部リーグのクラブ、シント=トロイデンVVのオフィシャルスーツとして提供することも決まっており、「パジャマスーツを世界へ向けてもPRしていく」計画だ。