「アンリアレイジ」(森永邦彦)は、ファッションプラットフォームの「サイキー」と提携し、米アップルのゴーグル型端末「アップル・ビジョン・プロ」向けのアプリケーションを製作し、サイキーのコンテンツとして発表した。
アップル・ビジョン・プロは、装着するとデジタルコンテンツを現実空間のように体験できる空間コンピューター。
サイキーのアプリケーションをダウンロードすると、アンリアレイジによる100年後の2125年春夏コレクションの仮想空間が出現し、洋服の質感や立体的なシルエットを現実のように感じながら楽しめる。21年春夏の「ホーム」から着想を得て構築したドレスは、さらに大きくなって膨らんだフォルムになり、リアリティーを感じさせる。アンリアレイジを象徴するフォトクロミックを使ったテクスチャーも再現。ユーザーは、ハンドジェスチャーの操作によって、服の色や質感を変えることができる。
デザイナーの森永は、ブランドのアプローチの一つとして、異次元(非日常)を体感できるデジタルテクノロジーを様々な形で取り入れてきた。アップル・ビジョン・プロを活用したサイキーとの取り組みはその一つ。今後も、これらの手法にとどまらず、異次元でのショッピングの体験など、ファッションに連動した可能性を掘り下げていく。