アングローバル 21年春夏から新ブランド「キタン」

2020/07/30 06:26 更新


 アングローバルは新ブランド「キタン」を21年春夏にスタートする。フランスやインド、日本で生産した生地や縫製の特徴を生かして、天然素材を中心とした上質なデイリーウェアを揃える。レディスをベースにしながらユニセックス対応を意識したデザインも特徴だ。「コロナ禍で市場環境は厳しいが、このタイミングで新しいブランドを立ち上げて、それに興味を持って頂ける取引先とは長いお付き合いができる。その意味で良い時期にブランドをスタートできた」(中田浩史取締役)としている。

 フランス産のリネン平織りのジャケット(6万円)は、欧州の伝統的な植物由来の染料による製品染め技術でライトブルーに染めた。米国のドイツ系移民「アーミッシュ」のジャケットのパターンを参考に、襟やポケットなどのディテールをシンプルにしたデザインだ。

 日本の西脇産地による唐桟縞(とうざんしま)の綿織物を生かしたジャケット(5万3000円)は、経糸の色によって番手を変え、緯糸でも異番手を使うことで、縞模様に独特の奥行きを持たせている。インドの伝統的な男性用カシュクール「アンガルカ」の羽織りをベースにしたドレス(6万3000円)もある。西ベンガル地方で手紡ぎし、手織りした「ジャムダニ織り」の軽やかな生地を使用。これには別注で繊細なオリジナルの文様が入っている。

 サステイナブル(持続可能性)を意識した商品では、エアバッグの廃材を使用したフランス産のエスパドリーユ(1万2000円)や、工場で出る残糸を再利用した国産のマルチボーダートップ(1万6000円)もある。また現在、即納可能なコロナ対応のマスクを販売。インド産の綿・シルク複合生地を表地に使い、肌に触れる裏地にはオーガニックコットンのダブルガーゼを使用している。「夜洗えば、朝には乾く」速乾性も訴求ポイントだ。

 キタンの21年春夏展は、アングローバル・本社ショールーム(東京・渋谷)で8月7日まで開催中。8月17~21日にも開催する。

ユニセックスで着用できるフランス産のリネン平織り生地のジャケット


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