アリババグループ ファッションAIのコンセプト店開設

2018/07/05 17:30 更新


 アリババグループは4日、「ファッションAIコンセプトストア」を香港理工大学内にオープンした。ニューリテール戦略の一環で、店舗での購買体験の向上と、アルゴリズムから解析した個客に最適な着こなしを提案する。

 ファッションAIは、タオバオの50万ユーザーのファッション購買データをもとに、属性、色、スタイルなどに合った最適なコーディネートをユーザーに提案するソリューション。

 ファッションAIを導入したコンセプトストアでは、AIによるコーディネート提案に加え、タオバオIDとの連携、顔認証、ICタグ、デジタルサイネージ、ECカートの活用など、新しい店舗での買い物体験にも挑んでいる。

 店舗でタオバオIDとAIを連携して服を手に取ると、ICタグ搭載のスマートハンガーがデジタルサイネージと連動し、手に取った服の情報を表示し、店内商品との最適コーディネートも提示する。デジタルサイネージ画面で商品をカートに入れると、店員が該当商品を試着室に用意。サイズや色変更も試着室内のサイネージ画面で再度カートに商品を入れれば、店員が商品を持ってくる。

 過去の購買履歴と連動もでき、自宅にある商品と組み合わせたコーディネートも表示できる。

 同店では、ファッションAI活用で長期的提携を結んでいるアパレルブランド「ゲス」だけを販売している。試着されるが購買率は低い商品、よく手に取られる商品、他の商品と合わせて購入される割合が高い商品など、商品ごとのデータ管理もしていく。

 同店で取得できたデータ一部はファッション業界や大学機関、小売業へ公開し、ファッション業界全体のテクノロジー活用と普及を促進する。



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