アリババグループ 縫製工場「迅犀デジタル工場」公開

2020/11/12 06:26 更新


工場内は自動化による効率化が進んでいる

 【上海支局】アリババグループは11月10日報道関係者に、同グループが持つデジタルデータを物作りに応用した縫製工場「迅犀デジタル工場」(杭州市)を公開した。同グループが掲げる「五新」戦略の一つの「新製造」のプロジェクトとして9月に本格稼働した。アパレルを最初に選んだ理由は「規模が大きく在庫リスクも大きいため」としている。今後は家具やスーツケースの工場の建設も検討している。

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 クラウドベースのオンデマンド型製造サービスを中小企業へ提供し、在庫水準の引き下げと収益向上を支援する。タオバオに出店する婦人服「小蟲」は迅犀との連携によりジーンズの品質向上とリードタイムを1カ月以内と50%短縮した。同工場は18年から実証実験を重ね、最低ロット100枚から対応が可能となった。現在50社と提携している。第2工場が10月28日に安徽省宿州で稼働した。

 工場は原材料が全てバーコードで管理され、工場内の移動は自動搬送機で行っている。縫製ラインにはハンガーシステムを導入している。ミシンは全てコンピューターで管理され、作業状態が可視化されているため、生産効率の向上が迅速にできるようになっている。



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