豊田通商の「アドミラル」事業が伸びている。アドミラルゴルフ所属の小平智プロの好調も追い風に知名度が向上、ライセンスビジネスが拡大している。現在、小売りベースで30億円規模まで成長したが、将来的には100億円を目指す。
アドミラルは1914年にイギリス海軍の制服サプライヤーとしてスタートした英国発のブランド。70年代にはマンチェスターユナイテッドやイングランド代表チームのオフィシャルスポンサーとして契約。80年代にはサッカーだけでなく、クリケットやラグビーなどもサポートし、トータルスポーツブランドとして知られるようになった。
豊田通商は、「日本における靴を除くライフスタイル分野のマスターライセンス権を保有」(佐橋由文食料・生活産業本部アパレル事業部部長)。ゴルフグッズ、サッカー用ゲームウェア、水着、バッグ、靴下・下着、帽子をサブライセンス供与しているが、とくに好調なのがゴルフ関連。現時点で賞金ランキング首位の小平プロの活躍によって露出が高まったことも背景にあり、「一つの起爆剤として効果は大きい」と見ている。
事業規模は毎年10%ペースで増加、100億円を目標に据えた。ブランドイメージの発信強化で「知名度をさらに向上させる」ほか、サブライセンシー及びアイテムも拡充する予定。