エース 老舗革かばんの大峡製鞄を子会社化

2019/12/20 06:30 更新


 バッグメーカーのエースは、高級かばんやランドセルを製造販売する大峡製鞄(東京)と株式譲渡契約を締結し、11月末日で完全子会社化した。大峡製鞄の日本製の物作りと伝統を次世代に継承し、国内外のバッグ市場で占有率を高める。

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 大峡製鞄は35年創業。東京・足立区と栃木・宇都宮市の自社工場で素材選びから製造工程まで、手仕事によるかばん作りにこだわっている。エースは同社を「メイド・イン・ジャパンの物作りのレベルがずば抜けて高く、ランドセルを中心にアジアの富裕層の市場も開拓できる」(森下宏明社長)と評価した。

 皮革製品の分野で独自の地位を築いている同社を子会社化することで、エースのブランドポートフォリオを拡充し、収益基盤を強化できると判断した。技術交流・共同開発で両社の事業領域の拡大にも着手する。

 大峡製鞄の新社長にはエースの畠山勉執行役員マーケティング部部長が就いた。職人を含む従業員は継続雇用して「物作りのアイデンティティーを守る」。販路は9月にザ・オークラ東京に出店した旗艦店をモデルケースに、百貨店でのコーナー展開を推進する。年産量との兼ね合いを見ながら、エースの販売ネットワークを活用して中国などのアジアでの販売も強化する。

 エースは今後も自社ブランドの育成と並行して、「欠けているMDについてはM&A(企業の合併・買収)を積極的に行い、ブランドポートフォリオを拡充する」(森下社長)考えだ。

ランドセルを手縫いしている様子
物作りが高く評価されている大峡製鞄


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