エース「プロテカ」 最上級ラインを販売 全て国産、自社工場を生かす

2025/03/06 06:25 更新


北海道の自社工場の技術を惜しみなく注いだ

 エースはラゲージブランド「プロテカ」で、最上級に位置づける「J5コレクション」の販売を始めた。価格は既存ラインの約2倍で、税込み14万3000~20万9000円。走行性などの機能はそのままに、日本の伝統工芸に着想した高級感が特徴。森下宏明社長は「一部工程を海外で行うブランドも多いが、当社は自社工場を生かし、真のメイド・イン・ジャパンを見せる」と話す。

 プロテカは北海道・赤平の自社工場で、職人の手仕事を取り入れて製造している。大型タイプで約7万~8万円と高額だが販売は好調だ。卸先の百貨店などから一格上の商品を求める声も多く、開発を始めた。

 軽量で丈夫なポリカーボネートとABS樹脂の混合素材を使い、漆塗りなどをイメージして表面加工している。外部は木目調、鏡面、陶器の織部焼のような光沢の深い緑色などに仕上げる。既存モデルより滑らかに動くファスナーなど副資材にもこだわった。

伝統工芸の漆塗りの箱に着想した「シスイ」(左、中央)と印籠をイメージした「インリュウ」がある

 デザインはリブ仕様とそのほかの2種類。機内持ち込み可能なタイプから、100リットル以上まで3サイズある。プロテカは3年保証だが、最上級ラインは10年間無償で修理を受ける。不慮の事故などの自損も対象。



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