アバハウスインターナショナルの基幹メンズブランド「アバハウス」は、デジタルマーケティング主力のオプト(東京、金澤大輔社長)の「スタジオオプト」との共同企画「ITジャケットプロジェクト」でITビジネスマン向けの協業商品を開発し、クラウドファンディング「マクアケ」で先行予約販売をスタートした。開始から1週間でセットアップ(ジャケットとパンツ)を150着以上受注、支援金400万円超えと目標の8倍を突破した。
クールビズの定着やオフィススタイルの多様化などでスーツ需要が減少する中、デジタル時代に入り、リモートワークやデュアルライフなど働き方や生活が大きく変化し、トレンドよりも機能や実用性が求められてきたことが今回のプロジェクトの背景にある。40年以上の歴史を持つファッションブランドのアバハウスとIT人材が多く在籍するオプトとの協業によって、市場分析やリサーチだけでは得られないリアルな声を反映したデジタル時代のセットアップを提案する。
協業商品には五つの特徴がある。①3シーズン使える多機能素材。ストレッチ性に優れ、しわが気にならず、速乾性や形態安定性が高いため洗濯も可能。また脇下や襟部分に消臭・抗菌素材を使用②パソコン作業を快適にするパターン。腕の動きを計算しストレスを感じにくいパターンを設計するとともに、可動域を確保する袖下のマチと前振りの袖にした③持ち運びが楽になるパッカブル仕様のジャケット④目的に合わせたマルチポケット。ジャケットにはスマートフォンサイズの胸ポケットをはじめ、ファスナー付きセキュリティーポケットなどが付く。パンツにも脇の縫い目にファスナーポケットを付けた⑤作業中にカチカチ鳴らないウレタン素材の消音ボタンを使用する。