3.1フィリップ・リム
「3.1フィリップ・リム」が、26年春夏コレクションを展示会で見せた。新クリエイティブディレクター、ミッシェル・リーのデビューコレクションだ。3.1フィリップ・リムらしさがよく表現され、なおかつ鮮度のある好スタートとなった。
ロマンティックな気分と、スタッズやレザーのハードな要素をうまくミックスしている。きれいなピンクのトップは、スタッズとメタルのリングがアクセント。レースを縁取りしたロマンティックなドレスは、リラックスしたシルエットが着やすそうだ。同色で柄違いのアイレットレースを接ぎ合わせたシャツ、ウエストを切り離したテーラードジャケットなど、一ひねりしたベーシックアイテムが充実。異素材の組み合わせ、機能的なポケットも健在だ。ギョウザをイメージしたフォルムのバッグはレザー、ナイロン、パイソンプリント、デニム、ラフィア、クリスタルメッシュで揃えた。
リーはロサンゼルス生まれの韓国系アメリカ人。ニューヨーク大学で美術史とスタジオアート、パーソンズ・スクール・オブ・デザインでファッションデザインを専攻し、「デレク・ラム」「マーク・ジェイコブス」「エリア」で働いた経験をもつ。
（ニューヨーク＝杉本佳子通信員、写真は同社提供）
