オンワード樫山は「23区ゴルフ」で、メンズの売り上げが伸びている。今第1四半期(3~5月)の既存店売り上げは、ブランド全体が前年同期比1%増だったのに対し、メンズは12%増だった。
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パンツで思い切った色展開が当たり、需要を喚起した。ブランド名にちなんだ23周年フェアも好評だった。
メンズ売り上げは全体の56%を占める。売れ筋になったのは3月に投入した「ハイパワーストレッチオックスパンツ」(税込み1万9440円)。例年パンツの色は、黒やネイビーなどダークトーンが多く、差し色は全店に投入していなかったが、同モデルでは、白・ライトグレー・ライトブルーという明るい色を採用し、さらに全色を全店で数量を十分に確保した。その結果、3月で1000本以上を売り上げ、3カ月で投入量の80%を消化した。
特にブランドカラーともいえるネイビーを思い切って止め、打ち出しカラーに絞り込み、奥行きを付けたのが良かった。その結果、メンズでパンツ売り上げを9%伸ばした。
全体ではブランド設立23周年を記念し、4月6~21日に実施したキャンペーンも当たった。人気イラストレーター、ソリマチアキラによるオリジナルイラストをモチーフに使ったポロシャツやパンツ、キャップ、ミニバッグなどを出し、会期中の既存店売り上げを14%増とした。
晩夏・初秋には、協業を強化し需要を喚起する。8月はゴルフブランドでは珍しく、ハワイアンシャツのパイオニアとして知られる「レインスプーナー」との協業品を企画。9月には「ピーナッツ」のキャラクターを配したアイテムを出し、新規客を取り込む。