【連載】FBで働く仕事の魅力 湯治和人さん

2013/12/05 15:02 更新


  生産管理:マーケットを動かす品質を徹底

 ■今の仕事 レディスのデニムパンツを主に扱い、3年間で売り上げが倍増した122課から今年になって分課した127課を担当しています。毎月第1週と2週目に展示会を開き、第3週にオーダーを出して中国側と打ち合わせ、第4週に次の展示会の準備をします。展示会に向けてはデザイナーと一緒に企画を立案し、デザインをコスト面からチェックします。新素材や新規メーカーの開拓など次への動きは欠かせません。

 生地や縫製、洗い、検品の工場があり、生地や加工が複雑になっているので、月に1度ですが出向いて自分の目で見て、出来ているかを確認します。縫製不良が多い工場にはサンプルを持ち込んで直してもらうよう徹底します。生産の過程を自分で確認し、国内にいるマーチャンダイザーやデザイナーにも伝え、しっかり管理できていることが売りになるようにしています。

 ■やりがい ヤングが対象の商品ですからサイクルが速い上、縫いにくく、加工しにくい。それでもお客さんに届く商品の質を向上させて年々、不良品の発生も減らしています。年間300万枚の生産量なので、かなりの数の女性の手に渡っている計算になります。それだけシェアが高く、市場を動かしていると実感することもあります。社内で「ブラックヤーンデニム」と呼んでいた商品が良く売れ、認知度がすごく広がったことは、数字以上にやりがいと同時に責任の重さも感じています。もし自分が死んだら、カジュアルパンツ市場も消えるというくらいに。

 ■後輩たちへ 私は超氷河期に就職活動をしましたが、今の業界は近年まれに見る厳しさ。でもファッションが好きな気持ちを大切に頑張ってほしい。時間を大切に使って就職活動し、いろんな人と話し、自分を発見する良い機会にして下さい。

タキヒヨー、湯治さん

●タキヒヨー アパレル営業部婦人Ⅱ部婦人127課課長
大学卒業後、99年4月に入社、3年間の東京勤務を経て名古屋本社へ。マーチャンダイザーを経て3年前から課長として部署を引っ張る



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