ワールドとゴードン・ブラザーズが新会社 在庫処分の新販路

2019/08/01 13:20 更新


 ワールドとゴードン・ブラザーズ・ジャパン(GBJ、東京、田中健二社長)は、共同出資でオフプライスストア(OPS)業態を開発・運営する新会社アンドブリッジを設立した。出資比率は50%ずつ。ワールドグループの店舗運営などの小売りノウハウとGBJの商品調達力を掛け合わせ、ファッション産業の余剰在庫に対するソリューションを提供する。1号店「アンドブリッジ」は9月中旬、さいたま市・にしおおみやファッションモール1階に出店する。売り場面積は約1000平方メートル。

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 店舗はレディス、メンズ、キッズ、ファッショングッズ、生活雑貨などのカテゴリーで約60ブランドを品揃えし、年商3億円を目指す。価格は50~70%割引が中心となる。当初は郊外立地でMDの検証など基礎を固め、2~3年後には都市近郊の駅周辺立地に500平方メートル規模の店舗を出店する。

 ファッションの在庫処分にはアウトレット業態があるが、アウトレットは単独ブランドを販売するチャネルに対し、OPS業態は多彩なブランドをセレクトして販売するのが特徴。米国で始まったOPS業態は、90年代からは欧州でも広がっている。最大手のTJマックスグループは年平均7%成長し、19年1月期の売上高は4兆2870億円、店舗数は4300店を超える。

 ワールドはOPS業態を「業界全体の在庫問題を解決するプラットフォームとして期待」(上山健二社長)し、同じ課題を持つアパレルや雑貨メーカーとの連携も進める。

「アンドブリッジ」のショップイメージ


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