カジュアルセレクトショップ「ウッディーハウス」を運営するウッディーハウス(京都府舞鶴市、志摩幹一郎社長)は9月14日、地元舞鶴で複合商業施設「アティック」を開業した。22年から同社が管理運営している舞鶴赤れんがパークに隣接した場所になる。同社初の業態を含む6店やサウナ、展望台などを備え、舞鶴の新たなランドマークを目指す。初年度の来場者数目標は25万人。
(小畔能貴)
メインとなる1階部分の総床面積は、約2000平方メートル。屋外にはドッグランや庭園、50台分の駐車場がある。1階の中には、ウッディーハウスよりも高い感度の「ウッディーハウスLBR(リブレ)」とアウトドアの「&フィールド」を、本社近くから移転・拡大した。これまで表現し切れなかったブランドも積極的に盛り込んだ。
さらに、オリジナルレディス「ソラモナ」の初となる店舗も出店。国内の工場と直接物作りしており、新たなブランディングとして店を出した。「ビームスジャパン舞鶴」は、FC元のビームスクリエイティブとウッディーハウスが協力して実現した。「ビームスジャパン」として全国9店目、地域企業と協力したFCとしては6店目。舞鶴を題材にした商品も揃えた。
「スーベニアショップ」は定番の土産だけでなく、同店でしか手に入らない土産、個性的な雑貨のセレクトも魅力にする。東京・神田にある古書店「澤口書店」監修の古本エリアも開設した。カフェ「グッドサウンドコーヒー」は、ウッディーハウスが運営するFC店として導入した。
2階の屋上部分には、完全予約制で海の見えるプライベートサウナを設けた。3階には展望台を設置し、海をはじめ、海上自衛隊の艦艇も見ることができる。
同社は同パークで毎年複数回、イベント「ウッディーハウスフェスタ」を主催し、直近では延べ5万人が来場する。アティックができたことで、同イベントの魅力がさらに増すほか、普段も様々な時間が過ごせるようになった。
オープン前日の内覧会で志摩社長は、「22年に赤れんがパーク官民連携型賑(にぎ)わい拠点創出事業に当社が選出されて2年半。アティックは工事費の高騰で、一時はすったもんだしたが、『やりきろう』と声を掛け合って実現した。これを機にさらに地域活性化を目指したい」と話した。