ライフスタイルブランド「スオ」を運営するウィズ(神戸市)は、20年から販売を始めたPCM(相変化物質)素材のネッククーラーに次ぐ、新たな冷却グッズの販売に力を入れている。
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PCM素材を使った冷却グッズの中で、今年はベビーカー用やランドセルなどの背面に取り付けて使うクールシートが好調。特にランドセル用は、前年の2~3倍の伸びだという。6月末には新商品として、工事現場など野外で働く人向けにクールシートを取り付けられるベストの販売を始めた。1万2000~1万5000円ほどで、クールシートの個数により異なる。
24年6月期の売上高は、ネッククーラーの類似品が増えていることや卸先の変更などがあり、前期(27億5000万円)比で減収の見込み。「今年が正念場。類似品とは違うワンランク上のものとして差別化を図りたい」(朴晟済社長)とブランディングに力を入れている。コスモスオーガニック認証で承認された植物由来のPCMを使っており、安心・安全に配慮しているのが特徴。
同社は、支援物資として能登半島地震の被災地への冷却グッズの寄付や、6月下旬にはヴィッセル神戸の試合会場で公式パートナーとして5000人にネッククーラーの無料提供などもしている。
7月24~26日には、東京ビッグサイトで開かれる「猛暑対策展」にベストやバンドタイプなどの冷却グッズを集積して出展する。9月はパリのメゾン・エ・オブジェに出展する予定だ。今後もPCM素材を使った新たな冷却グッズの開発に取り組んでいく。