ウィゴーは23年春夏から、古着リメイク商品の販売を本格化させる。汚れやダメージなど、古着特有の理由で販売できない服に付加価値を持たせることで、不良在庫を圧縮するほか、サステイナブル(持続可能)な取り組みとしての側面も打ち出していく。
同社の古着仕入れはベール買いがメイン。開けてみないと中身がわからないという特性上、どうしても販売できない状態の服が在庫として残ってしまう。そうしたアイテムをリメイクすることで、廃棄せずに販路に乗せる事業として立ち上げた。
商品は社内のデザイナー3人が企画。大阪府貝塚市にある同社の拠点に縫製ができる施設を作り、8人体制で完全一点物のアイテムとして仕上げる。
特徴はデザイン先行型の製作スタイルだ。「リメイクはもとになる古着ありきで商品を考えることが多い。ウィゴーでは、逆にまずデザインを出し合い、手持ちの在庫で再現可能なものだけを商品化していく」という。デザインが先立つことで、よりファッション性の高いアイテムを提供できる。
23年春夏のテーマは「カントリーガール」と「バーチャルスポーツ」。ジーンズやGジャンなどをもとにレトロアメリカンな雰囲気にリメイクした商品と、古いスポーツアイテムを現代のストリートファッション風にリメイクした商品を揃えた。
全37型。最も高いもので約2万5000円と、リメイク古着の中では比較的手に取りやすい価格に設定した。
販路や具体的なブランド名は、展示会などでの反応を見ながら決めていく計画だという。