販売最前線☆私はコレで売ってます4

2016/05/05 06:51 更新


顧客の人生に寄り添う気概で

阪急うめだ本店パーソナルスタイリングサービス
コーディネートアドバイザー 溝口律子さん 


 「成立率は95%以上かもしれません」とは、パーソナルスタイリングサービス(PSS)のベテランアドバイザー、溝口さん。PSSは、12年11月の全館オープンから開始した無料サービスで、6階に専用ルームがある。相談内容はブライダルゲストやお宮参り、入卒園といったオケージョン用から、旅行や歌劇鑑賞に着ていく服、果ては「似合うブラウスを探してほしい」といったものまで幅広い。利用層も20~80代と幅がある。

 同サービスは予約制。アイテムや着用目的、着用場所、サイズ、好きなブランド、体形の悩みなどを事前に聞き出し、「声の感じや話し方」も参考にして、提案する商品を揃える。初めて利用する人には「似合うと思う服、普段選ばないと思う服、全く目にも留めないが似合うと思う服」と選択肢を広げて提案する。なじみの無い服を見せて、その人自身も自覚していない、新たな好みを発見してもらうためだ。

 心掛けているのは、気温や場の雰囲気など着用場所のシーンを想定しながら場になじむコーディネートを決めていくこと。「人生をともに歩んでいく」気概で取り組み、心理学などファッション以外のさまざまな造詣も深めている。
 販売実績から相談者だけでなく、商品の提供を受けるラグジュアリーブランドを含む各ブランドからも信頼されている。肩書きは「アドバイザー」だが、実に優秀な〝販売員〟だ。

(繊研新聞2015/07/14付19277号掲載 肩書は取材当時のもの)

 

 

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問い合わせ:sapli-staff@senken.co.jp

 

 



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