先日、日経トレンディが発表した「25年ヒット商品ベスト30」にはアパレル、ファッション系が入っていなかった。例年はいろいろなアパレルが取り上げられており、昨年はグンゼの「アセドロン」と「バレルレッグジーンズ」が入ったが、今年はなかった。
個人的にファッション関連で今年ヒットしたのは「ハンズフリー靴」と「リカバリーウェア」ではなかったかと思う。ハンズフリー靴は手を使わず履ける利便性が子供から高齢者まで支持され、多様なブランドに一気に広がった。リカバリーウェアも「疲労から回復する」という機能性が疲れに悩む人々に求められた。
リカバリーウェアは今年の「新語・流行語大賞」の候補には挙がった。ただ、どちらも技術特許訴訟、健康効果に対する疑念といった問題も出た。
「定番商品にこそ大きい市場がある」と以前に聞いたことがある。靴や下着といった必需品で革新的な物が発明されると、やはり影響は大きい。定番的な商品でも「これが当然」と思わず疑ってみることが大きな市場を生み出すかもしれない。
（茂）
