コロナ禍で一気に広がったオンラインを活用した、ショップスタッフによるスタイリング投稿。これまでの足元商圏を中心とした客だけではなく全国の消費者とつながることができ、顧客からの〝推し〟スタッフも出てきているという。アップされたコーディネートすべてを購買する客や接客を指名する客など、購買につながっている。
ファッションへの憧れやブランドイメージを訴求するため、スタイルの良い外国人やタレントなどをイメージモデルに起用し、「あのようになりたい」などの欲求を刺激し購買を促すケースが多い。だが、最近は購買につながる要素が少し変わってきているように感じる。
推しや人気スタッフは身長や年齢など様々で、背の低い人やママさんもいたりする。憧れもあるが身近に感じる、あるいは親しみやすい、共感・共鳴できるスタッフの着こなしを参考にし、購買している。スタイルが良いモデルでは「私が着ても」と思うケースもある。ショップスタッフの人気は随分前の〝カリスマ店員〟ともちょっと違う。
不必要な物は買わない傾向はより強まっている。しかし、気に入ったものを厳選して購入するなど、ファッションを楽しみたいとの思いは変わっていないように感じる。ますます、スタッフの個性やセンスなどが重要になっている。
(伸)