ユニーは100店としていたGMS(総合小売業)の「アピタ」「ピアゴ」の「ドン・キホーテ」とのダブルネーム店への業態転換を圧縮するという。既に30店近くを転換したが、〝損切り〟もいとわない早急な判断はパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスらしいところ。
1店を業態転換すると、既存ドンキにはマイナスの影響が出るが、周辺のアピタ、ピアゴの売り上げは伸びるという。それを受けた判断だが、中京を中心としたユニーGMSのファンの存在を再確認させる。
昨年7~12月の動向でみてもユニーは既存店売り上げを前年同期比0.2%減にとどめる健闘を示し、レディスアウターが好調で衣料品など非食品の伸び代を感じさせる内容だった。関口憲司ユニー社長も「GMSが悪いわけではない」と、業態としての限界を否定する。チェーンオペレーションなど「裏で回っている仕組みが古くなった」という。そこで、衣料品は「バランスを取る」としつつも、食住分野では仕入れ権限を店舗に委譲するなどの改革は着実に進め、ニューGMSに切り替えてポテンシャルを引き出す構えだ。
(光)