専門店レディス10月の売り場観測 デザインや色で鮮度 1枚仕立てのコートはミドル丈

2023/10/05 15:00 更新会員限定


 厳しい残暑で9月は秋物の売れ行きが鈍かった店がほとんどで、その遅れを取り戻す。鍵になるのは新鮮さ。デザインや色で鮮度を高め、入店を促す。売り上げを上げるため、スタイリング提案にも力が入る。アウターを強化する店も多い。一枚仕立てのコートを推す店は今年らしいミドル丈を販売し、今後に期待する。(価格は税込み)

ドゥーズィエムクラスルミネ有楽町店

ベーシックで上質なニット

 実売期に向け、服と雑貨ともに充実し、9月よりもさらに幅広いスタイリングを提案する。売りにするベーシックで上質なニットアイテムをはじめ、デザイン性のある服も入荷する。今季強化しているアウターも様々に販売する。

 9月は天候に客の購買意欲が左右され、今すぐ着られる秋物のハイゲージニットのプルオーバーやカーディガン、ロングスリーブのジャージートップが売り上げの軸となった。重ね着を薦め、トップの併売も多く見られた。ルミネ10%オフイベント(14~20日)で、ジャケットやコートなど羽織りも売れた。特に「マイホワイト」に別注したフェイクファーブルゾンは初日でほぼ完売。ナイロンのブルゾンも早くから着られると売れ筋に挙がった。

ニットカーディガン6万9300円、パンツ6万1600円「ドゥーズィエムクラス」、シューズ9万9000円「アクアズーラ」
フェイクファーのブルゾン8万6900円「マイホワイト(ドゥーズィエムクラス別注)」、ジャージ―トップ1万450円「キャラクス」、パンツ5万3900円「ドゥーズィエムクラス」、バッグ20万9000円「ボーイ」

アダム・エ・ロペアトレ恵比寿店

一つのデザイン、二つの丈

 同じデザインで、丈が短いものと長いものを提案する。例えば、シャツはクロップト丈とチュニック丈、プリーツスカートは膝丈とマキシ丈など。ベーシックアイテムの着丈を極端に変えて、新鮮さをアピールする。スタイリングは、トップの丈が短ければロング丈のボトム、トップの丈が長ければショート丈のボトムといった、メリハリのある組み合わせを推す。

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