東洋紡エムシーは、高強力ポリエチレン繊維「ツヌーガ」の用途開拓に力を入れる。従来は高い耐切創性や耐摩耗性を生かせる防具・資材用途が中心だったが、タウンユース向けのアパレル市場などにも販路を広げる。
ツヌーガはポリエステルやナイロンに比べ2倍以上の高い耐切創性を持つことが特徴。加えて熱伝導率が高く、ポリエステルや綿よりも優れた接触冷感性がある。肌触りにも優れ、これまでは工場などの現場で使う耐切創手袋や寝具、マットレスなどに採用されてきた。
一方でポリエチレン繊維を巡っては、中国メーカーの拡大もあり競争が激しくなっている。従来の防具・資材用途に加え、糸の特性を生かせる付加価値の高い領域を取り込み、販路を広げる考えだ。
その一つが、タウンユース向けのファッションアイテムだ。タビオ「靴下屋」の冷感アームカバーではすでに採用されている。ツヌーガ使いのアームカバー、傘、ポーチのセットは、オンラインストアでは完売するなど消費者からの引き合いも多い。今後はアスリート向けウェアやバッグ、強度と接触冷感性を生かした靴下なども視野に入れる。
ニーズに合わせてカラーバリエーションの拡大も進め、洗濯で接触冷感性が落ちない点も打ち出し売り上げの拡大を目指す。
