東急百貨店は本店や東横店など複数店舗で14日まで、エシカル(倫理的な)をテーマにした期間限定イベント「ハグ&エシカル」を開いている。店舗をまたいで共通テーマを設けて実施するイベントは珍しい。企画は、アッシュ・ペー・フランスが1日に新設したエシカル事業部と協業している。
同社は「健康志向や、成長拡大から持続成長など、社会や消費者の変化にどう対応し、形にするか」(大島光由MD計画部MD推進部MD計画担当課長)を考え、「日常生活の中に溶け込み、肩肘を張らずに買えるロハスやエシカルなモノやコト」をポイントに企画した。2年前に渋谷ヒカリエ・シンクスで合同展ルームスと協業したエシカルの全館キャンペーンを実施したが、「2年前からさらに市場や消費者は成熟した。エシカルといっても高いハードルは設けず、純粋におしゃれだね、可愛いね、美味しいね、という感覚で楽しんで欲しい」と話す。
本店、東横店、吉祥寺店、たまプラーザ店の4店をメーンに、期間限定の42店を含むエシカルMDが各店に揃う。1カ所に集約せず、館内に点在させることで、従来の売り場に溶け込ませた。洋服、バッグ、アクセサリー、コスメティック、フード、文具、キッチン雑貨、子供用品など多彩に揃える。ルームスのブロガーがイベント内で販売する商品をSNS(交流サイト)で発信する新しい販促も取り入れ、新しい顧客創造につなげる。
肩肘はらずにエシカル商品と触れられるようにしている(本店)
東横店の「マコー」と「カプワ」の期間限定店