芯地・副資材の東海サーモ 接着芯地もテレワーク対応

2020/09/08 11:00 更新


 芯地・副資材メーカーの東海サーモ(岐阜県大垣市)は、在宅勤務やテレワーク、テレビ会議が当たり前になってきたビジネススタイルに対応するジャケットやシャツ、パンツなどに向けた接着芯地の「NNシリーズ」を出した。

 テレビ会議でもきれいに映り、軽量で立体感のあるジャケット向けにはNN7030、NN7100、NN7150を出した。ポリエステル100%で膨らみ感や立体感を表現し、カジュアルになりすぎない。

 ニットシャツやポロシャツ向けには襟やカフス、前立てがきれいに見えるよう低伸度の接着芯を用意した。動きの多いニットやジャージー素材の動きを止め、襟元をキープする。

 パンツ向けにはテレワークの定番であるウエストゴムやドローコードを提案。ポリエステル100%のストレッチ素材でウエストの締め付けがなく、楽にはけてすっきり見える。セミストレッチのスパンタイプのインベル芯を合わせて提案し、適度なハリ・コシでウエストの見返しや持ち出し部分を保形する。

 このほかに環境配慮対応やエコな芯地として、原着繊維の接着芯「EFシリーズ」、再生ポリエステル繊維を使った毛芯地の「NR」「NK」「NF」、環境に優しく軽量・ストレッチ・洗濯対応のインベル芯「ZEシリーズ」、フッ素系撥水(はっすい)剤不使用の接着芯地、製造工程でホルマリンを含む薬品を使わない接着芯地、快適さを追求した芯地に力を入れる。

 今年度の重要テーマとして、新たなライフスタイルへの多様な対応、特に快適性やサステイナブル(持続可能)、デジタルシフト、環境保護、安全・安心につながる新商品の開発・製造・販売に力を入れている。衣料向けではニューノーマルの仕事着や日常着、ユニフォーム、白衣、介護服、スポーツ、ヘルスケアを重視し、NNシリーズなどを新たに出した。既存市場の日本に加え、欧米向けの維持・拡大、ASEAN(東南アジア諸国連合)での現地販売に挑む方針だ。

テレビ会議でもきれいに見え、楽なスタイルを実現する芯地を出す


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