トーア紡グループでウール素材が主力の衣料事業を担う東亜紡織の社長に就いた。86年に同社に入社して25年間、婦人テキスタイルの営業を担当。その後、これまで10年間は不動産事業や経営企画に携わり、直近ではITの推進を担当したり、企業買収も経験。3月から現職。衣料事業を取り巻く環境は様変わりしたが、「今はチャンス」と意気込む。
(小堀真嗣)
今はチャンスだと思っています。コロナ禍を経て、繊維・アパレル産業における縮小均衡が進みました。国内の生産キャパシティーが減ったなか、当社には毛糸を作る宮崎工場(都城市)があり、合弁ですが中国とベトナムにも糸とテキスタイルの製造拠点があります。このように製造拠点を持っていることが強みになる局面になってきました。現状、学生服用途が主力の宮崎工場はフル稼働で、今年はこれ以上のオーダーを受けられない状況です。
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