産地恊働ブランドが伊勢丹で受注会

2016/01/23 11:11 更新


 15年春にデビューした「スレッド」。アパレルの企画に携わる計良(けら)陽介さんが手掛けるメンズブランドで、明日24日まで伊勢丹新宿店のメンズ館で受注会を開いている。ブランド名の由来である、テキスタイルにこだわったメードインジャパンのブランドだ。

 81年生まれの計良さんは、エスモード・パリ校を卒業後、「ニコラ・アンドレア・タラリス」で経験を積み、帰国後、大手ブランドでデザイナーを務めた。現在も複数ブランドの企画を手掛けつつ、昨春、自身のブランドを立ち上げた。

 デザイナーとして約10年働くなかで目の当たりにした国内産地の衰退に危機を感じ、製造業者とともに持続・発展したい、という思いでブランドをつくった。

 計良さんは、「1本の糸からテキスタイルを紡ぐように、我々のプロダクトを通して、ファッションの生産工程に関わるすべての人と関係を紡ぎ、高品質な国産のテキスタイルを日本、世界に発信していきたい」と話す。

 昨年12月19日から今月24日まで、伊勢丹新宿店のメンズ館8階「チャーリー・バイス」で受注会を開催。浜松市のテキスタイルベガの素材を採用した白いオーダーのシャツ(税込み3万6720円)や津島市(愛知県)の兒玉毛織が織る素材を使用したジャケット(9万9360円)を披露している。

 テキスタイルベガや児玉毛織は特殊な紡績や染め加工を得意としており、欧米のハイブランドへ生地を輸出している。 

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