テンシャル 東証グロースに上場 資金調達しブランド投資積極化

2025/03/03 06:28 更新NEW!


中西氏

 ウェルネス関連事業のテンシャルが2月28日、東証グロース市場に上場した。上場によって得た調達資金約15億円は、広告宣伝費などブランド投資に充てる。26年1月期業績は売上高169億7300万円、営業利益16億1900万円を見込む。

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 同社は18年に中西裕太郎代表取締役CEO(最高経営責任者)が創業。疲労回復を期待できるウェアを中心に開発・販売し、主力品は一般医療機器「家庭用遠赤外線血行促進用衣」を届け出ている。24年に自社で医療機器登録が進められる「第二種医療機器製造販売業許可」も取得。主力パジャマ「バクネ」シリーズの累計販売数は24年末までで100万セットを超えた。高収益体質も同社の強み。24年1月期の粗利益率は69.9%という高水準。これを実現しているのは高い直販比率で、販路別売上高構成比率(24年1月期)は自社ECで50%以上、他社サイト含むECでは77.9%を占め、直営店(11.3%)を含めると89.2%。なお平均購入単価は24年1月期で1万9034円、25年1月期は2万円超を見込む。

 上場の目的は資金調達の多様化や、ブランド価値と信用力の向上、人材確保、認知拡大など。当面はマーケティングと商品開発に注力する方針で、調達資金の14億9500万円は主にマス向けのプロモーション費に充て、今期は8億200万円、来期は5億円を投じる。商品では寝具やサンダル、ワークウェアの開発を強化。自社チャネル比率は「7~8割を維持したい」(中西代表)という。



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