イトキン「タラジャーモン」 強みのワンピース伸びる

2018/05/21 10:58 更新


 イトキンが輸入販売する仏レディスブランド「タラジャーモン」の18年春夏物が好調だ。2月の売り上げは前年同月比89%増で、4月までの累計は30%増だった。強みとするワンピースのほか、ブラウスやパンツなどの単品もけん引した。

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 主力のワンピースは、〝7色シリーズ〟など鮮やかな色が支持された。ブラウスも好評で、2月の売り上げは前年同月比で1.5倍に伸びた。コーディネート商品でボトムも売れている。パンツは本国で専門のパタンナーを採用し、日本人の体形にも合うサイズになったことで客に好反応だ。

18~19年秋冬は50年代と70年代の雰囲気を意識し、柄はチェック、花、レパードに注目

 新アーティスティックディレクターのコロンブ・カンパナが17年3月に就任し、「軽やかな素材を使って、パリジェンヌが街中で着ているようなリアルクローズに近づいたのも客に受けた」(髙島かなえタラジャーモン事業部長)。

 また、SNSやウェブでの取り組みが新規客の獲得に効果を発揮している。これまで、中心客は30代後半~40代だったが、30代前半も増えているという。

 公式インスタグラムでは参加型の企画を実施し、エンゲージメントを高めている。「このワンピースを着てどこに出かけたい?」などの質問と一緒に商品画像をアップし、回答者の中から抽選で商品をプレゼントしている。ウェブサイトではパリジェンヌの暮らしぶりなどを紹介する読み物を充実し、閲覧回数を増やして購買につなげている。自社ECの売り上げは倍に伸びており、今後も強化する考えだ。

 18~19年秋冬は、強みのワンピースとニットアイテムの種類を豊富に揃える。色はフォレストグリーンや赤、ピンクなどに、今秋冬は初めて茶系も投入する。定番のメリノウールのカーディガンに刺繍を入れるカスタマイズイベントを実施するほか、ドレスが中心の新ライン「ル・バル」(舞踏会)なども限定販売する。

牛革のプルオーバーに合わせるのは、18~19年秋冬で初めて投入する茶色で作ったスカート
得意とする手描き柄のプリントを全面にしたワンピースにも期待する。今秋冬は葉を描いた
定番のメリノウールのカーディガン


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