ストライプインターナショナルはグループ会社のキャンとともに、自社ブランドのゆかたの販売を強化している。インスタグラム映えするアイテムとしても若い女性などの関心が高まっており、売り上げは順調だ。11日には、東京本部の社員がゆかたを着て勤務する「浴衣デー」も実施。
ストライプとキャンは昨年、オリジナルゆかたを販売した。今年もグループ17ブランドで新作を6月に発売し、花火大会優待席や旅行券が当たるキャンペーンなど販促も強化したところ、昨年の50%増ペースの売れ行きという。特に、「メゾン・ド・フルール」などの個性的でフォトジェニックなデザインが人気だ。ゆかた、帯、下駄のセットで8990円が中心。自社のファッションレンタルサービス「メチャカリ」でもゆかたを扱う。
今年は他社のアパレルブランドでもゆかたの提案が増えている。「ゆかたを買う若者の多くはインスタグラムなどのSNS(交流サイト)に投稿すると思うので、ブランド認知にもつながるのでは」と石川康晴社長。ビジネス的には、夏のセール期にプロパー価格で販売できる点にも注目している。今夏のセールは業界全体的に厳しい出足とみているが、ゆかたや、晩夏初秋向けの洋服の投入を強化し、粗利益を確保する。
社員のゆかた勤務も昨年に続く取り組みで、岡山本社は14日に実施。社内外でのコミュニケーション強化、ゆかた市場活性化などの狙いがある。8月6日には、和文化発信プロジェクト「ワオネーション」のイベントに特別協賛し、東京本部を会場にゆかたファッションショーなどを行う。
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東京本部では11日、社員がゆかたで勤務した(中央が石川社長)