「ステラ・マッカートニー」 仏ケリングGから離れる

2018/03/29 10:31 更新


 【パリ=松井孝予通信員】仏ケリンググループとステラ・マッカートニー氏は、同グループが所有する英メゾン「ステラ・マッカートニー」の株式50%をステラ・マッカートニー氏に譲渡することで同意したと発表した。これにより、ケリンググループだった「ステラ・マッカートニー」は、デザイナー自身のブランドとなる。同氏はこれまで通りケリングファンデーションの役員にとどまり、また両者は持続的開発の面で密な協力関係を続けていく。

 「ステラ・マッカートニー」は01年、ケリングとマッカートニー氏が半分ずつ出資し、共同会社として設立された。パートナーシップ解消については、今年1月に英メディアが伝えていた。

 今回の決定についてマッカートニー氏は、「私の名前を冠にした会社の経営権を完全に握る時がきた。時宜にかなった財産に関する決定は私にとって大変重要なこと。フランソワアンリ・ピノー氏とその家族、そしてケリンググループの皆さんに、この17年間共に築いてきたことに大変感謝している。私の人生の新たな章を開き、私たちのスタッフと未来を切り開いていくのが待ちきれない気持ち」と述べた。

 ケリングのピノー会長兼CEO(最高経営責任者)は、「ケリングとステラ・マッカートニーが01年から一緒にやり遂げてきたことを光栄に思う。ステラとそのスタッフたちに、経営だけでなくそれ以上のことをケリングにもたらせてくれたことを熱く感謝する。ステラはこれからも私との友情と支援を頼りにできると分かっている」と加えた。



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