フェミニンなムードできりりとした印象に
ニットウェア「スローン」などを手掛けるヴェンティウーノは22年秋冬向けで、大人の女性のワードローブ「ルブーケ」を始める。上質素材を使ったフェミニンな装いに、トラッド要素をミックス、クラシカルできりりとした女性らしさを感じさせる日常着を提案する。
企画するのは、有力セレクトショップなどで20年近く経験を積んだ女性2人。スローンの事業部に所属しながら、「自分たちが好きなもの、着たいと思える服を作りたい」と事業部内で新たにブランドを立ち上げた。22年秋冬はスローンの直営店で販売し、23年春夏から卸売りを本格化する予定だ。
秋冬は18型を企画した。グレイッシュピンクのへリンボーン組織のシャギーを使ったコート（税込み16万2800円）は、台襟を使ってコンパクトな襟を付ける。太畝のコーデュロイを使ったトラウザーなど、テクスチャーを生かした柔らかな印象とメンズライクな作りで、独特のエスプリが備わったアイテムを揃えた。立体変化のモダンなケーブル編みのセーター（3万3000円）は短めの丈ですっきりと見せ、コントラストの利いたチェックのトラウザー（5万円台）を合わせる。素材や作りに妥協をしないで大人の品格を主張しながらも、少女のたたずまいも残し、身近で温かみあるコレクションに仕上げている。
