しまむら、来月ECスタート 「普段着を全国に届ける」

2018/06/29 06:30 更新


しまむら・北島社長

 7月9日にゾゾタウンに出店、しまむらのECがスタートする。慎重な姿勢だった同社が踏み切った狙いについて、北島常好社長は「普段着を全国に届けるのはわれわれの務め」と話す。ネットの利便性を生かして店舗網を補完、生活インフラにすることを志向する。そのため、最終的には実店舗と同様の多アイテムをECに乗せることを目指す。ここで経験を積み、今後の拡大につなげる構えだ。

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 「ECは無視できない規模、伸び率になっている」ことが前提にある。「仕事などで店に来られない人へもアプローチできるようにしたい」として、人口減が進む地方をカバーすることも想定する。そのため、実店舗と価格に差はつけない。ただ、現状では一定の粗利益がとれる商品に扱いが限られるのは悩ましいところ。ゾゾタウンに出ることで「理屈だけではできない」ECの知見を得て、しまむらの価格の商品でも収益性が確保できるローコストの仕組み作りに生かす。

 店舗での取り寄せの入り口をスマートフォンにする〝擬似EC〟についても「9、10月にデビューする」予定。こちらもノウハウを積み上げ、「日本中の人がアクセスできる」ECの確立につなげる。



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