帽子のシゲマツが五泉のニット工場取得 秋からOEM

2018/06/04 06:27 更新


 帽子メーカーのシゲマツは、新潟・五泉のニット工場、花澤ニットから営業権の譲渡を受け、出資する形で5月に花澤ニットデザインを設立した。今秋から本格的に稼働させ、大手アパレル向けにニット製品のOEM(相手先ブランドによる生産)を行う。初年度の売上高は2億円を目指す。

 花澤ニットは1950年の創業。シゲマツは大阪府東大阪市に自社工場を持ち、今回の営業権譲渡で、ニット帽の国内生産の拡大・効率化を狙う。

 花澤ニットデザインはパターン力を生かした成型ニットを得意とする。ほかにインターシャや、布帛と編み地を合わせる技術などを持つ。工場に編み機を40台ほど設備し、従業員は34人。現在は帽子の生産をしており、今秋にはセーターの生産も再開する。

 日本製の品質を短納期で供給できることもアピールポイントに、既存取引先を継続させながら、新規獲得も積極的に進めていきたい考え。

工場内の様子。編み機を40台ほど設備する
日本の技術を。後継者問題の改善にもつながればという





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