上海日系百貨店のウィズコロナ転換の23年計画 読めない消費回復、上顧客政策に磨き

2023/02/09 12:00 更新有料会員限定


魅力となっている1階吹き抜けスペースは今後多業種のポップアップやイベントを計画する

 上海の百貨店・商業施設は22年、非常に厳しい店舗運営を強いられ、収益、テナント維持にも苦しんだ。しかし23年から政府が一気にウィズコロナに政策転換し、客取り込みに向けた競争が再開する。日系上海百貨店は22年の売り上げを大きく落としたものの、支持する顧客の買い上げ率・客単価が高まった。23年も上顧客のニーズに応える施策が軸となる一方で、売り場面積の小さい店は、上顧客向けサービスも限定されるため、不特定多数のリベンジ消費の取り込みを狙ってイベント企画の強化も重要になる。各店ともにビフォーコロナ時の売り上げ・客数回復を目標にしながら、売り場・情報発信・サービス提供の整備を急ぐ。

上海新世界大丸百貨

早期に6階開業へ売り場準備 1階吹き抜けで多種イベント

 上海新世界大丸百貨は、観光客増、富裕層のリベンジ消費の取り込みを想定し、空きフロアだった6階の開業を早急に進め、1階中央吹き抜け広場でのポップアップイベントの業種を広げるなど、実店舗体験価値を高める年と位置付ける。

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