セイコーエプソンは、ポリエステル用の昇華転写プリンター、TシャツなどのDTG(ダイレクト・ツー・ガーメント)プリンター事業がコロナ下の20年以降も好調だ。オンラインでプリント発注する〝ウェブtoプリント〟の流れが加速し、さらにエントリーモデルや高速機といった新機種投入が重なって需要を取り込めた。
(中村恵生)
20年のプリンター販売は、DTGでは北米で米大統領選挙の陣営Tシャツ向けの特需があったほか、DTG、昇華転写ともにマスク用プリントのニーズが高まって販売が伸びた。日本や欧州は北米に比べるとコロナ禍の経済停滞のあおりを受けたが、それでも19年比で拡販できた。以前から進んでいたTシャツのオンデマンド型プリントのウェブtoプリントが世界的に加速し、マスク、エコバッグといった多様なアイテムにも広がった。