SCの夏の全館セールが本格スタートする。既に郊外の大型SCや東京・台場などでは6月23日から開始した施設もあるが、大半が6月末と7月初めのスタートで、ほぼ例年通りとなる。
首都圏の施設ではアトレ、サンシャインシティ・アルパ、ジョイナスなどが6月30日、パルコ(名古屋を除く)、SHIBUYA109渋谷、ギンザシックス、二子玉川ライズ・SCやたまプラーザテラスなどが7月1日に開始する。例年、他施設に比べて開始時期が遅いルミネは7月13日、玉川高島屋SCは7月14日、ラフォーレ原宿は7月26日にスタートする。また、例年は7月1日前後に開始していた新宿ミロードは「プロパー価格での販売を確保する」ため、今年は7月7日スタートと後ろにずらした。
昨年夏はコロナ禍に伴う行動制限はなかったものの、感染者数が拡大していたことから、混雑を避けるため、セール期間を長く設定する施設もあった。「今年は短期に集中」(二子玉川ライズ・SCなど)し、セール時期が遅い施設以外でも「早めにプロパーに切り替える」(アトレ恵比寿など)方針の施設が多い。
既に顧客向けのプレセールが始まっており、「本格セールの魅力が年々薄れている」という指摘も多い。こうした中、セール期間中にプロパー商品を拡大したり、値引き以外の企画を強化する施設も増えている。SHIBUYA109エンタテイメントは渋谷2施設と阿倍野で、韓国の人気男性グループ「トゥモロー・バイ・トゥギャザー」を7月1~17日のセールのキャンペーンモデルに起用、渋谷109と阿倍野で関連商品を販売する期間限定店を開設する。