小売企業でBtoB事業活発化 ファッションの知見を生活全般に生かす

2022/01/20 06:30 更新有料会員限定


アーバンリサーチはサステイナブルな素材開発を中小アパレルへ提案

 小売企業がBtoB(企業間取引)事業の強化に動いている。生かすのは、他業種との協業や法人向け事業で蓄積したノウハウや知見。新規事業の開拓で店舗販売員のキャリアを広げたり、SDGs(持続可能な開発目標)の視点に立ち、社会・環境問題の改善を目指したりするものもある。

(関麻生衣)

 「ビジネスの付加価値を高めたい企業が増えている。案件が増えてきたので、まとめてお受けする窓口を作る必要があった」と話すのはユナイテッドアローズの松崎善則社長だ。昨年、法人向けコンサルティングサービス「プロデュースト・バイ・ユナイテッドアローズ」を開始した。

 ファッション小売りがマンションのリノベーションやユニフォームデザインなどを請け負う事例は以前からあった。一方、コロナ禍で衣料品の売れ行きが落ち込み、ファッションの販売で培ったノウハウをライフスタイル全般に活用すれば、自社での物販以外の方法で利益を上げられる。BtoBに本格的に取り組むことで異業種との接点を作り、ビジネスの新たな可能性をも広げられる。

生産背景で〝安心〟

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ランキング形式のデータブック
プレゼントキャンペーン実施中!

キャンペーン詳細はこちら購読案内はこちら

キャンペーン詳細はこちら購読案内はこちら

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事