好調要因を商品視点でひも解く　「メゾンスペシャル」クリエイティブディレクターの頭の中

渡邊倫子さん（写真＝加茂ヒロユキ）

　「メゾンスペシャル」「プランクプロジェクト」（プレイ・プロダクト・スタジオ）のクリエイティブディレクターを務める渡邊倫子さん。両ブランドは右肩上がりで成長しており、24年2月期の全社売上高は47億円の見込みだ。年間で手掛ける1ブランドの型数は、服だけで約500型。2ブランドを合わせると、1000型生み出していることになる。その原動力はどこから来るのか。売れるアイテムを作る秘訣（ひけつ）は。頭の中を解剖する。

（松本寧音）

服作りの要となるもの

背景や魅力を伝えられる服

　エスモードに通いながらアパレルでアルバイトし、そのままそこに就職して1年間くらい販売をしていました。デザイナーになりたいという夢があったので、OEM（相手先ブランドによる生産）の会社に転職。その後、デザイナーとして2ブランドの立ち上げに携わり、今に至ります。