ペーパーフレグランス「パース」 クローゼットや部屋で〝香りを飾る〟

2026/06/05 11:00 更新NEW!


クローゼットやドアに掛けて使う。生活空間の中でふわりと香ることで日常のシーンを少しアップデートする

 香りを空間に飾るという楽しみ方が出てきた。ブリコラージュ&ロー(吉岡芳明社長)は、ペーパーフレグランスブランド「PERS」(パース)をプレデビューし、一部店舗やオンラインで販売を始めた。紙のタグ型フレグランスをクローゼットやドアに掛けて使う商品で、コンセプトは「絵を飾るように、香りを飾る」。服を選ぶ朝や部屋に入る瞬間に、香りとビジュアルを添える。

(藤川友樹)

願いも掛ける

 「日常の何げない行為に光を当てたい。クローゼットを開けたとき、気持ちが華やぐものにしたかった」と吉岡社長。空間に掛けられる形状にし、服を選ぶ時間と香りを自然につなげた。見た目にもこだわり、「絵のように飾ることで、日常のシーンを少しアップデートしたい」と考えた。ドアや部屋に掛ければ、生活空間の中でふわりと香る。

 商品は全8種類。木の香りを感じるもの、パウダリーな印象のものなど、香りに幅を持たせた。表面に写真、裏面に色を配し、それぞれ異なる表情を出した。「静まる」「内省する」「優しさに包まれる」など、それぞれに願いを込め、タグをクローゼットやドアに掛ける行為に、自分への願いを掛ける意味も重ねた。「香りの好みだけでなく、自分がどうありたいかでも選べるようにした」。税込み2530円。香水と同等レベルの香料を使い、1~2カ月ほど香りが持続する。

 販売の手応えもある。3月のプレデビュー後、代官山蔦屋書店で期間限定販売を始めた。約2週間の予定だったが、反応が良く期間を延長した。京都や中目黒、神戸のギャラリーショップなどにも販路を広げている。尾道の宿泊施設「LOG」では、パースの色、写真、香りを再構成したインスタレーションも実施した。

ジュエリーブランド「アドリンヒュー」と協業

新たな入り口に

 クローゼットに掛けるという用途から、ファッション領域との接点もある。すでにジュエリーブランド「アドリンヒュー」と協業した商品を販売した。同ブランドの初期ビジュアルを用い、「ジュエリーを香りで表現する」ことを意識して製作した。手に取りやすい香りのプロダクトが、ジュエリーブランドに触れる新たな入り口になる。

 ポップアップ、新店の演出、購入特典、ギフトなどにもなじみやすい。香り、写真、色を通じてブランドの世界を伝え、来場者や顧客に持ち帰ってもらう使い方も考えられる。

吉岡社長


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