パルコは10日、20年卒の大学生・大学院生を対象にICT(情報通信技術)を活用したインターンシップを実施した。就職活動本格化を目前に、同社の新しい取り組みを学生に理解を深めてもらう目的。同プログラムは昨年から始めた。
100人以上の応募の中から選考を行い、当日は23人が参加した。「商業施設に興味があった」「パルコの新しい取り組みにひかれた」など様々な学生が集まった。
2部構成で、1部は同社のスマートフォンアプリ「ポケットパルコ」の使用率や店舗ごとのダウンロード数など実際のデータを活用し、分析ツール「タブロー」を使ってデータ分析をするワークショップを実施。学生は「新規アプリユーザーを増やす施策」「アプリをもっと使ってもらう施策」をデータを根拠に考え、発表した。
2部はVR(仮想現実)空間デザイナーのDiscontさんを講師に迎え、VRとMR(複合現実)の最新の技術を実際に体験。19年秋開業予定の渋谷パルコや、その先の未来にVRやMR技術をどう生かすのかプレゼンテーションした。
同社は昨年の夏にも2日間のサマーインターンシップを実施するなど、積極的に企業理解の場を設けている。「これから本格化する就職活動を前に少しでも参考にしてもらいたい」と話した。