色見本帳メーカーの米パントンが選ぶ18年の色「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー2018」は、ブルーを基調にしたパープル「ウルトラバイオレット」に決まった。
テクノロジーが進み、独創性や創造性が一層求められる今、創造的なインスピレーションを高める色として、パープルが選ばれた。新しいテクノロジーの探求、広大な宇宙の探索など、未来を照らす色を象徴する。
もう一つ、パープルは神秘の色というイメージもある。キーワードはスピリチュアルやマインドフルネス。瞑想(めいそう)スペースでパープルの照明が使われることも多い。
パントン・カラー・インスティテュートのリアトリス・アイズマンエグゼクティブ・ディレクターは、「現代人は忙しい。たまには深呼吸して将来を考える時間を持ち、ストレス社会から自分を解放することがより一層大切になる」という。青と赤を混ぜた複雑な色は、不調和を表す色でもあり、様々な問題が絡み合う現代社会にもつながる。
17年のテーマカラーとなったイエローグリーンの「グリーナリー」は、回復や復興を連想させる色。18年はそこから発展して、より心の内側に焦点が当たったといえる。
パントン・カラー・オブ・ザ・イヤーは毎年、パントン・カラー・インスティテュートのカラー・エキスパートによって選定される。世界中の多彩な領域をチェックし、選定している。エンターテインメントやフィルム、美術、デザイン、ライフスタイルなどの業界が対象。
